建築士でも間違える地盤改良の必要性①

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建築士でも不得意な方が多い地盤改良の判断

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先日こんなことを相談される方がいらっしゃいました。

大雪が積もった後に家が傾いてしまってどうしたらいいのかと。

その人は素人ではなく建築士資格持ちの人でした。

火災保険でも積雪による建物の傾きをサポートしているわけではないでしょうから、自力で修繕するしかなくなってしまいます。

こういった事態に陥らないよう、建物を建てる地盤の特性をしっかりと理解しなければなりません。

地盤改良を全く行わなくてもよい土地はとても少ないです。

なにかしら補強が必要となることが多いので、疑問があったら建築士に質問しましょう。

地盤改良業者に相談して設計を進めてくれるはずです。

地盤改良とは

地面が基礎を支えるための硬さ(地耐力といいます)を有していない場合に

地盤を様々な工法にて強固にし、上部の構造体に影響を与えないようにすること。

事前準備として地質調査が必要

代表的な調査方法は以下の2種類です。

スウェーデン式サウンディング試験(小規模、軽量な建物など)

木造住宅は建物の中では非常に軽いものに分類されますので、地盤に影響する範囲が小さいです。

よって手軽に浅く調査できるスウェーデン式サウンディング試験という地質調査を行うことが一般的です。

木造2階建て住宅の場合影響される地盤深さが5~6m程度なので、その程度まで調査を行います。

(もちろん敷地周囲の状況も考慮して調査深さを決めます)

基本的に土の硬さを調査するだけなので短時間、低価格で行えます。

費用は数万円程度で可能。

標準貫入試験(大規模、重い建物など)

鉄筋コンクリート造などの重い建物はボーリング調査の1種である標準貫入試験を行います。

深さは洪積層と呼ばれる1万年程度昔の硬い地層まで行うことが多いです。

山地であれば数メートル、川の近くや沼地であったところならば数十メートルになったりと地域によって様々です。

ボーリング(孔)を掘って行うため、地質の採取、孔の中の強度試験(水平孔内試験)、地下水の有無などを多くの地質調査を行えます。

液状化の判定や土の摩擦力の算定を行い重い建物を支える地盤を総合的に判断するものに使います。

費用は1カ所あたり数十万円~100数十万円程度。

その地域に根付いた建築士や施工店には地の利があるのは間違いないです。

長年その地域で仕事をされている建築士や施工店は、過去の水害や水が差す場所などを経験的に知っています。

廉価なハウスメーカー、経験の浅い設計者などは費用を下げようと極力コストのかからないものや改良を行わないこともありますので注意が必要です。

※その②に続く

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